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第5回 情報整理・分析の技法

学習内容

情報整理・分析の技法(後半)

ヒストグラム / 特性要因図 / 決定表 / 決定木 / 親和図法

系統図法 / 連関図法 / PDPC法 / グラフ / レーダチャート

重要ポイント

ヒストグラムはデータのばらつきを調べるときに使う

特性要因図は魚の骨のような図で特性(結果)と要因(原因)の整理に使う

決定表は読み取り方を覚えておく

親和図法は似たもの同士でグループ化

系統図法は目的と手段で展開し具体策を検討する

連関図法は複雑に絡んだ問題の因果関係を明確にする

棒グラフは大小関係,折れ線グラフは推移,円グラフは比率や内訳

レーダチャートは項目間のバランスを表すのに適したグラフ

練習問題1

ソフトウェアの設計品質には設計者のスキルや設計方法,設計ツールなどが関係する。品質に影響を与える事項の関係を整理する場合に用いる,魚の骨の形に似た図形の名称として,適切なものはどれか。(IP_H26春_問3改)

ア 散布図

イ 特性要因図

ウ パレート図

エ ヒストグラム

正解 イ

魚の骨の形に似た図形なのは,特性(結果)と要因(原因)の整理に用いる特性要因図です。つまりイが正解です。

アの散布図は前回の学習内容ですが,X軸とY軸を取ってデータを打点したもので,相関関係を確認するのに用います。

ウのパレート図も前回の学習内容ですが,降順の棒グラフと累積の折れ線グラフからなる図で,重要な項目を調べる場合に用います。

エのヒストグラムは,データをいくつかの区間に分類して各区間に属するデータの数を棒グラフで表した図で,データのばらつきを把握する場合に用います。

この問題の誤り選択肢は既に学習済みの内容でしたが,解説を見なくても,それぞれ理解できていましたか?

練習問題2

業務の改善提案に対する報奨を次の表に基づいて決めるとき,改善額が200万円で,かつ,期間短縮が3日の改善提案に対する報奨は何円になるか。ここで表は,条件が成立の場合はYを,不成立の場合はNを記入し,これらの条件に対応したときの報奨をXで表してある。(IP_H22春_問79改)

ア 5,000

イ 10,000

ウ 15,000

エ 30,000

正解 イ

決定表が読めるかどうかの確認問題です。

改善額が200万円なので,改善額が100万未満の条件はNです。期間短縮が3日なので,期間短縮が1週間未満の条件はYです。

これをもとに右から2列目を辿れば,報奨の10,000円のところにXがあります。ということで報奨は10,000円が正解です。

練習問題3

系統図を説明したものはどれか。(AD_H19春_問72)

ア 解決すべき問題を端か中央に置き,関係する要因を因果関係に従って矢印でつないで周辺に並べ,問題発生に大きく影響している重要な原因を探る。

イ 結果とそれに影響を及ぼすと思われる原因との関連を整理し,体系化して,魚の骨のような形にまとめる。

ウ 事実,意見,発想を小さなカードに書き込み,カード相互の親和性によってグループ化して,解決すべき問題を明確にする。

エ 目的を達成するための手段を導き出し,更にその手段を実施するための幾つかの手段を考えることを繰り返し,細分化していく。

正解 エ

系統図は目的と手段という形で,徐々に手段を具体化していく手法です。なのでエが正解ですね。

アは連関図の説明です。

イは特性要因図の説明です。また出てきましたね(^_^;

ウは親和図の説明です。

この問題も誤り選択肢は全て学習済みの内容でしたが,それぞれ理解できていましたか?

練習問題4

クラスの学生の8科目の成績をそれぞれ5段階で評価した。クラスの平均点と学生の成績の比較や,科目間の成績のバランスを評価するために用いるグラフとして,最も適切なものはどれか。(IP_H25秋_問15改)

ア 円グラフ

イ 折れ線グラフ

ウ 棒グラフ

エ レーダーチャート

正解 エ

項目間のバランスというキーワードがありますので,レーダーチャートが正解ですね。

アの円グラフは内訳や比率がキーワードです。

イの折れ線グラフは推移がキーワードです。

ウの棒グラフは量や大小関係がキーワードです。

この問題は簡単過ぎたかもしれませんね(^^;

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