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第18回 技術開発戦略

学習内容

特許開発戦略

MOT / R&D / ロードマップ / イノベーション / デルファイ法

クロスライセンス / パテントプール / TLO

重要ポイント

MOTは技術経営のことで,技術をビジネス的価値に結びつけるマネジメント手法

ロードマップは技術の進歩などを時系列で表したもの(見取り図)

デルファイ法は複数の専門家にアンケートを繰返し依頼して意見を集約する方法

練習問題1

MOTの説明として,適切なものはどれか。(IP_H22秋_問27)

ア 企業が事業規模を拡大するに当たり,合併や買収によって他社の全部又は一部の支配権を取得することである。

イ 技術に立脚する事業を行う企業が,技術開発に投資してイノベーションを促進し,事業を持続的に発展させていく経営の考え方のことである。

ウ 経営陣が金融機関などから資金調達して株式を買い取り,経営権を取得することである。

エ 製品を生産するために必要となる部品や資材の量を計算し,生産計画に反映させる資材管理手法のことである。

正解 イ

MOTは技術経営のことですので,技術をビジネス的価値に繋げるといったような記述のある選択肢を探してください。今回は言い回しが少し難しくなっていますが,イが正解ですね。

アはM&Aの説明です。

ウはMBOの説明ですが,まだ学習していない内容です。

エはMRPの説明ですが,これも未だ学習していない内容です。

少し難しい問題かもしれませんが,一通り学習が済めば,消去法でも正解できるようになると思います(^^;

練習問題2

他の技法では答えが得られにくい,未来予測のような問題に多く用いられ,(1)〜(3)の手順に従って行われる予測技法はどれか。(FE_H26春_問70改)

(1)複数の専門家を回答者として選定する。

(2)質問に対する回答結果を集約してフィードバックし,再度質問を行う。

(3)回答結果を統計的に処理し,分布とともに回答結果を示す。

ア 親和図法

イ デルファイ法

ウ ナレッジマネジメント

エ ロードマップ

正解 イ

専門家に質問を繰り返す,未来予測に用いられるといったキーワードがありますので,デルファイ法が正解です。

アの親和図法は,似たもの同士をグループ化して問題を整理する技法です。

ウのナレッジマネジメントは,知識を共有化して有効利用するための手法です。

エのロードマップは今回の学習内容ですが,技術の進歩などを解りやすく表現するためのものです。

正解選択肢以外も重要な用語ですので,しっかりと覚えておきましょう。

練習問題3

自社の保有する特許の活用方法の一つとしてクロスライセンスがある。クロスライセンスにおける特許の実施権に関する説明として,適切なものはどれか。(IP_H23秋_問10)

ア 許諾した相手に,特許の独占的な実施権を与える。

イ 特許の実施権を許諾された相手が更に第三者に実施許諾を与える。

ウ 特許を有する2社の間で,互いの有する特許の実施権を許諾し合う。

エ 複数の企業が,有する特許を1か所に集中管理し,そこから特許を有しない企業も含めて参加する企業に実施権を与える。

正解 ウ

お互いにお互いの持つ特許権の行使を許諾するのがクロスライセンスでしたね。実施権という聞きなれない言葉が出てきますが,これは特許を利用しても良いという権利です。

アとイについては無視してください(^^;

エはパテントプールの説明です。

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