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第35回 コストマネジメント

学習内容

コストマネジメント

ファンクションポイント法 / 類推見積り / ボトムアップ見積り / 3点見積り

デルファイ法 / イニシャルコスト / ランニングコスト / TCO

重要ポイント

ファンクションポイント法は機能の数と複雑さに注目して見積もる方法

類推見積りは類似の事例を参考に見積もる方法

デルファイ法は専門家に対してアンケートを繰返し行う

TCOはシステムの導入から廃棄までに掛かるトータル的なコストのこと

練習問題1

ファンクションポイント法の説明はどれか。(IP_H25春_問48)

ア 外部入力や外部出力などの機能の数と難易度を基に開発規模を見積もる。

イ 過去の類似プロジェクトの実績を基に開発規模を見積もる。

ウ ソフトウェアのソースコードの行数を基に工数を見積もる。

エ プロジェクトの作業を最も詳細な作業に分割してそれぞれの工数を見積り,集計することによって全体の工数を見積もる。

正解 ア

ファンクションポイント法は,機能の数と複雑さに注目し規模やコストを見積もる方法です。よって,機能の数と難易度というキーワードがあるアが正解です。

ちなみに,イが類推見積りで,エがボトムアップ見積りです。

ウのプログラムの行数を基に見積もる方法はLOC(Line Of Code)法やプログラムステップ法と呼ばれる方法ですが,重要度は低いのでスルーでOKです。

練習問題2

TCO(Total Cost of Ownership)の説明として,最も適切なものはどれか。(IP_H22春_問84)

ア システム導入後に発生する運用・管理費の総額

イ システム導入後に発生するソフトウェア及びハードウェアの障害に対応するために必要な費用の総額

ウ システム導入時に発生する費用と,導入後に発生する運用・管理費の総額

エ システム導入時に発生する費用の総額

正解 ウ

TCO(Total Cost of Ownership)は所有に掛かるトータルコストですから,システムの導入から廃棄に至るまでに掛かるすべての費用のことを指します。つまり,導入時に掛かるイニシャルコストだけではなく,運用時のランニングコスト,それに廃棄コストを加えたものがTCOです。

選択肢のウは廃棄コストについては言及していませんが,他に選択肢がありませんのでこれが正解です(^^;

練習問題3

システム開発の節目ごとに,プロジェクト全体に必要なコストの見積を行った。見積り精度が最も高い時点はどれか。(IP_H25春_問50)

ア システム化計画時

イ 設計終了時

ウ プログラミング終了時

エ 要件確定時

正解 ウ

システム開発におけるコストの見積りでは,要件や仕様が明らかになる後工程ほど,見積りの精度は高くなります。

たとえば,ほとんど要件が固まっていない段階では,デルファイ法や類推見積りといった方法でしか見積りが行えないため,高い精度の見積りはあまり期待できません。

次にある程度機能が明確になってきた段階では,ファンクションポイント法による見積りが可能になり,見積りの精度も高まります。

さらに具体的な作業が明確になってくる段階では,ボトムアップ見積りを利用することによって,より詳細な見積りが可能になります。

以上のことを参考にすると,もっとも適切な選択肢はウのプログラミング終了時となります。

ただし,プログラミング終了時に(ほぼ開発が終わっている段階で)見積りをするというのも,少し疑問がありますけどね(^^;

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