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第57回 主記憶装置

学習内容

主記憶装置

メインメモリ / キャッシュメモリ / 仮想記憶方式

重要ポイント

OSなどのプログラムはメインメモリに格納しないと実行できない

キャッシュメモリはCPUとメインメモリの速度差を埋めるメモリ

仮想記憶は補助記憶装置の一部を仮のメインメモリとして使う方法

仮想記憶を利用することで沢山のプログラムを同時に実行できる

練習問題1

PCのキャッシュメモリを説明したものはどれか。(IP_H22春_問66)

ア CPUコアと主記憶の間にあって,データを高速に読み書きするためのメモリ

イ 同じ内容のデータを同時に2か所に記録して,信頼性を高めるためのメモリ

ウ 主記憶容量を超える大きさのプログラムでも動作させることができる仕組みをもつメモリ

エ 主記憶を複数のブロックに分割することによって,同時アクセスを可能にするメモリ

正解 ア

キャッシュメモリは,主記憶(DRAM)よりも高速なメモリ(SRAM)を使った,主記憶の読み書きを見かけ上高速化するためのメモリです。また,実際にはCPUに内蔵されていることも多いのですが,CPUと主記憶の間に設置されるという表現がわりと一般的に用いられています。

なお,他の選択肢についてはあまり気にする必要はありませんが,ウの説明を見て仮想記憶方式を連想できれば完璧です。

練習問題2

OSの機能の一つである仮想記憶方式の目的はどれか。(IP_H21秋_問59)

ア OSが使用している主記憶の領域などに,アプリケーションプログラムがアクセスすることを防止する。

イ 主記憶の情報をハードディスクに書き出してから電力供給を停止することで,作業休止中の電力消費を少なくする。

ウ 主記憶の容量よりも大きなメモリを必要とするプログラムも実行できるようにする。

エ 主記憶よりもアクセスが高速なメモリを介在させることによって,CPUの処理を高速化する。

正解 ウ

仮想記憶方式は,補助記憶装置の一部を見せかけ上の主記憶として利用する方式です。これにより,主記憶の容量以上のデータを扱うことが可能になり,主記憶に入りきらない大きさのプログラムでも実行することができるようになります。

ちなみに他の選択肢はというと,

アはメモリ保護の説明ですが,これは無視して良い内容だと思います。

イはハイバネーション(休止状態)の説明で,過去に出題された実績はありますが,私は重要用語だとは思っていません(^^;

エはキャッシュメモリの説明です。キャッシュメモリについては,多少言い回しが変わっていたとしても見分けがつくようにしておきましょう。

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