システム開発モデル
ウォータフォールモデル / プロトタイプモデル / スパイラルモデル
RAD / アジャイル / CASEツール
システム開発モデル
ウォータフォールモデル / プロトタイプモデル / スパイラルモデル
RAD / アジャイル / CASEツール
システム開発関連知識
リバースエンジニアリング / フォワードエンジニアリング / CMMI(能力成熟度モデル)
ウォータフォールモデルは各工程を順次段階的に開発を進めていく開発モデルで,原則として後戻りしない
プロトタイプモデルは早期の段階で試作品を作って開発を進めていく開発モデル
スパイラルモデルは開発工程を繰り返しながら開発を進めていくモデル
CASEツールは開発の各工程を支援するツール
リバースエンジニアリングはシステムから設計書を作成する逆方向の開発
CMMIは組織の開発能力を客観的に評価するためのモデル
ソフトウェア開発モデルの一つであるウォータフォールモデルの記述として,適切なものはどれか。(IP_H27春_問32改)
ア オブジェクト指向開発において,設計とプログラミングを何度か行き来し,トライアンドエラーで改良していく手法である。
イ サブシステムごとに開発プロセスを繰り返し,利用者の要求に対応しながら改良していく手法である。
ウ システム開発の工程をいくつかの段階に分割し,前工程の成果物に基づいて後工程の作業を順次進めていく手法である。
エ システム開発の早い段階で試作品を作成し,利用者の意見を取り入れながら要求や仕様を確定する手法である。
正解 ウ
ウォータフォールモデルの特徴は,開発工程の各段階を順番に進めていくことです。
アはラウンドトリップと呼ばれる開発モデルですが,覚える必要は全くありません。
イは開発プロセスを繰り返しとありますので,スパイラルモデルの説明です。これはしっかり覚えましょう。
エは試作品を作成しとありますので,プロトタイプモデルの説明です。これもしっかり覚えておきましょう。
ソフトウェア開発プロセスを“要件定義”,“システム設計”,“プログラミング”,“テストの各工程に区切って,この順に進める手法の長所はどれか。(IP_H21春_問38)
ア 開発工程のどの時点でも,ソフトウェアの仕様変更に柔軟に対応できる。
イ 開発の進捗状況の把握が容易である。
ウ 上流工程におけるレビューの工数が少なくて済む。
エ 利用者が,開発の早い時期にソフトウェアを試用できる。
正解 イ
少しひねった問題ですが,問題文の説明からウォータフォールモデルの長所がどれかを選択する問題だと理解してください。
ということで,ウォータフォールモデルの特徴である開発の進捗状況の把握が容易であるという長所が正解です。
ちなみに,ウォータフォールモデルの短所は要求の変更に対応しにくい点ですので,こちらもしっかり覚えておきましょう。
リバースエンジニアリングの説明として,適切なものはどれか。(IP_H26春_問47)
ア 確認すべき複数の要因をうまく組み合わせることによって,なるべく少ない実験回数で効率的に実験を実施する手法
イ 既存の製品を分解し,解析することによって,その製品の構造を解明して技術を獲得する手法
ウ 事業内容は変えないが,仕事の流れや方法を根本的に見直すことによって,最も望ましい業務の姿に変革する手法
エ 製品の開発から製品に至る作業工程において,同時にできる作業を並行して進めることによって,期間を短縮する手法
正解 イ
リバースエンジニアリングは,既存のソフトウェアの機能を分析したり,既存の製品を分解して解析したりすることによって,製品の構造を解明し,ソフトウェアのソースコードや製品の設計図などを得る手法です。
通常はシステムやソフトウェアから設計書を作成するという内容が大半ですが,今回の問題のように製品から設計図を作成するという場合もあります。
アは完全に無視しましょう。
ウはBPRの説明で,エはコンカレントエンジニアリングの説明です。この二つは学習済みの内容ですが,ちゃんと覚えていますか?
CMMIを説明したものはどれか。(AP_H24秋_問47改)
ア ソフトウェア開発組織のプロセスの成熟度を評価するためのモデルである。
イ ソフトウェア開発のプロセスモデルの一種である。
ウ ソフトウェア開発を効率化するために利用するソフトウェアツールである。
エ ソフトウェアを中心としたシステム開発及び取引のための共通フレームのことである。
正解 ア
CMMIはシステム開発組織におけるプロセスの成熟度(開発能力)を客観的に評価するために,5段階のレベルで定義したモデルです。ウォータフォールモデルやプロトタイプモデルのようなソフトウェア開発のプロセスモデルとは別物ですので注意してください。
ウはCASEツールの説明です。
エは共通フレーム(SLCP)の説明です。
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