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第27回 調達

学習内容

調達

調達の流れ / RFP / RFI / RFQ

重要ポイント

調達先選定基準の決定→RFPの作成→提案書の受領→提案書の評価→調達先の決定→契約の締結の流れ

RFP(Request For Proposal)は提案依頼書のこと

提案依頼書には,システム化の目的,要件,納期などを記載する

RFI(Request For Infomation)は情報提供依頼書のこと

練習問題1

B社は図のような流れで情報システムを調達した。aに当てはまるものはどれか。(IP_H22春_問4)

ア NDA

イ RFI

ウ RFP

エ SLA

正解 ウ

B社のIT部門がaを作成し,aを受け取ったベンダ企業がaを基に提案書を作成していますので,aにはRFP(提案依頼書)が入ります。

アのNDAは少し難しい言葉ですが,Non-disclosure Agreementの略語で,日本語でいう守秘義務契約のことです。他社とやり取りする場合に,漏えいされては困る内容がある場合に,守秘義務契約を締結します。動画では説明していませんが,余裕があればおさえておきたい用語です。

イのRFIは情報提供依頼書ですが,今回の図の中には登場していませんね。

エのSLAはサービスレベル合意のことで,重要用語ですが,後日学習する内容ですので今回はスルーしてください(^^;

練習問題2

システム開発に関するRFP(Request For Proposal)の提示元及び提示先として,適切なものはどれか。(IP_H21春_問3)

ア 情報システム部門からCIOに提示する。

イ 情報システム部門からベンダに提示する。

ウ 情報システム部門から利用部門に提示する。

エ ベンダからCIOに提示する。

正解 イ

練習問題1の図を見てもらう方が早いかもしれませんが,RFPは情報システム部門(利用者側)からベンダ(開発者側)に提示します。

これは丸暗記するのではなく,RFPはベンダ企業に提案書を提出してもらうために利用者企業が作成するものなので,利用者側から開発者側に提示するものであると理解しておくことが重要です。

練習問題3

ある業務システムの新規開発を計画している企業が,SIベンダに出すRFIの目的として,適切なものはどれか。(IP_H28秋_問14)

ア 業務システムの開発のための契約を結ぶに先立って,ベンダの開発計画とその体制が知りたい。

イ 業務システムの開発を依頼してよいベンダか否かを判断するための必要な情報を得たい。

ウ 業務システムの開発を依頼するに当たって,ベンダの正式な見積り金額を知りたい。

エ 業務システムの開発をベンダに依頼するに当たって,ベンダとの間に機密保持契約を結びたい。

正解 イ

RFIは情報提供依頼書のことです。RFIの目的は大きく二つあり,一つはRFPを作成するために必要な技術情報を得ることです。提供された情報を基にして,システムの要求事項を検討し,RFPを作成します。

もう一つは質問表(アンケート)という形で提示して,過去の実績などについて回答してもらうことで,比較検討の材料にします。簡単に言うとRFPを提示する企業の絞込みに利用して,条件を満たしたベンダにのみRFPを提示します。

今回は開発を依頼してよいベンダかどうかの絞込みに必要な情報を得るために,二つ目の目的としてRFIを利用しています。

なお,アはRFPに関する内容で,ウはRFQに関する内容です。

エは練習問題1でも出てきたNDAに関する内容です。

練習問題4

ある業務システムの新規開発を計画している企業が,SIベンダに出すRFPの目的として,最も適切なものはどれか。(IP_H23秋_問25)

ア 開発する業務システムの実現方法とその可能性を知るために,ベンダから必要な技術情報を得たい。

イ 業務システムの開発を依頼する候補を絞り込むために,得られる情報からベンダの能力を見たい。

ウ 業務システムの開発を依頼するために,ベンダの示す提案内容から最適な依頼先を選定したい。

エ 業務システムの開発を依頼するベンダと機密保持契約を結ぶために,ベンダからの了解を取り付けたい。

正解 ウ

練習問題3と同じように見えますが,こちらはRFPに関する問題です。

アとイはRFIの目的で,エがNDAに関する内容だとすると,正解はウですね。

同じ問題に見えても,よくよく見ると違う問題ということもあるので,本試験では慎重に問題を解くようにしてくださいね。

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