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第23回 情報システム戦略

学習内容

情報システム戦略

エンタープライズアーキテクチャ / E−R図 / DFD / BPR / BPM

ワークフロー / ワークフローシステム

重要ポイント

情報システム戦略は経営戦略との整合性が重要

エンタープライズアーキテクチャは,業務や情報システムを4つの体系でモデル化し,最適化していくための手法

E−R図は“実体と実体の関連”に注目し業務やシステムをモデル化する技法

DFDは“データの流れ”に注目し業務やシステムをモデル化する技法

BPRは業務プロセスを抜本的に改革すること

BPMは業務改善を継続的に行っていくマネジメント手法

ワークフローシステムは社内の決済申請手続きをネットワーク上で行えるようにしたもの

練習問題1

企業の情報戦略を策定する場合,最も考慮すべき事項はどれか。(IP_H21春_問30)

ア IT技術の進化

イ 経営戦略との整合性

ウ 現行システムとの整合性

エ ライバル企業の情報戦略

正解 イ

情報戦略を策定する場合,最も考慮すべきは経営戦略との整合性です。

少し簡単すぎましたかね?(^^;

他の選択肢の内容も考慮すべき事項じゃないの?と思った方は,経営戦略の策定で一番大切なのは経営戦略との整合性である,ということをしっかりと覚えておいてください。

練習問題2

関係データベースの設計で用いられるE-R図が表現するものは何か。(IP_H24秋_問53)

ア 時間や行動などに応じて変化する状態の動き

イ システムの入力データ,処理,出力データの関係

ウ 対象世界を構成する実体(人,物,場所,事象など)と実体間の関連

エ データの流れに着目したときの,業務プロセスの動き

正解 ウ

E-R図は“実体と実体の関連”がキーワードですから,ウが正解ですね。それから,問題文にある“関係データベースの設計で用いられる”というのも,実は大切なキーワードだったりします。

他の選択肢を見ていくと,

アは状態遷移図が表現するものです。

イはIPO(Input-Process-Output)図が表現するものですが,これは完全に無視でOKです。

エはデータの流れとありますので,DFDが表現するものです。

重要なのはDFDです。特にE-R図とDFDを逆に覚えてしまう人もいますので,注意が必要です。

練習問題3

プロセス間で受け渡されるデータの流れの視点から,業務やシステムを分析するために用いるモデリング手法はどれか。(IP_H24春_問6)

ア BPR

イ DFD

ウ MRP

エ WBS

正解 イ

データの流れに注目するモデル化技法はDFDですね。

アのBPRは業務プロセスを抜本的に改革することです。

ウのMRPは資材所要量計画のことでしたね。

エのWBSはまだ学習していない用語ですので,今回はスルーしておきましょう。

DFDは練習問題2の解説でも説明してましたので,簡単すぎたかも知れませんね。

練習問題4

BPM(Business Process Management)の特徴として,最も適切なものはどれか。(IP_H26春_問22)

ア 業務課題の解決のためには,国際基準に従ったマネジメントの仕組みの導入を要する。

イ 業務の流れをプロセスごとに分析整理し,問題点を洗い出して継続的に業務の流れを改善する。

ウ 業務のプロセスの一部を外部の業者に委託することで効率化を進める。

エ 業務プロセスを抜本的に見直してデザインし直す。

正解 イ

BPMはビジネスプロセスを継続的に改善するためのマネジメント手法ですので,イの選択肢が正解です。エのBPRと混同しやすいですが,継続的に行われる取り組みかどうかで区別すると良いでしょう。

他の選択肢だとウのBPO(Business Process Outsourcing)が少し重要です。以前学習したアウトソーシングの別の言い方です。

アは無視でOKですが,国際基準に従ったマネジメント,たとえば品質のマネジメントと言われればISO9000,環境のマネジメントと言われればISO14000,といった内容は覚えておいた方が良いですね。

練習問題5

社内の決済申請手続の迅速化と省力化を狙いとして導入するシステムはどれか。(IP_H25春_問12)

ア MRPシステム

イ POSシステム

ウ SFAシステム

エ ワークフローシステム

正解 エ

社内の決済申請手続きの迅速化と省力化は,決済申請手続きがコンピュータネットワーク上で行えるように,ワークフローシステムを導入すればOKです。

アのMRPは資材所要量計画のことでしたね。そのシステムですから社内の決済申請手続きとは無関係です。

イのPOSシステムは販売時点情報管理システムのことですから,これもスーパーやコンビニなどの店頭販売での情報管理には適していますが,決済申請手続きとは無関係ですね。

ウのSFAシステムは営業活動を支援するシステムです。SFAの中には,ワークフローシステムの機能を含むものもありますが,それが主目的ではありませんので,これが正解とは言い難いと思います。

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