ITサービスマネジメント
ITIL / サービスサポート / サービスデリバリ
SLA / サービスレベル管理(SLM)
ITサービスマネジメント
ITIL / サービスサポート / サービスデリバリ
SLA / サービスレベル管理(SLM)
ITILはITサービスマネジメントのベストプラクティス集
SLAはサービスの提供者と利用者の間で交わすサービスの水準に関する合意
SLMはSLAで合意したサービス水準を維持するための管理活動
ITILの説明として,適切なものはどれか。(IP_H23秋_問40)
ア ITサービスの運用管理を効率的に行うためのソフトウェアパッケージ
イ ITサービスを運用管理するための方法を体系的にまとめたベストプラクティス集
ウ ソフトウェア開発とその取引の適正化のために作業項目を定義したフレームワーク
エ ソフトウェア開発を効率よく行うための開発モデル
正解 イ
ITILはITサービスマネジメントにおけるベストプラクティス集です。噛み砕いて言うと,ITサービスの運用管理における最良の説明書といったところですね。よって,イが正解です。
ちなみに,ウは共通フレーム(SLCP)の説明です。
アの説明のように運用管理のソフトウェアではありませんし,エの説明のようにウォータフォールモデルやプロトタイプモデルのような開発モデルでもありません。
SLAとSLMに関する説明のうち,適切なものはどれか。(IP_H24秋_問39)
ア SLAとはサービス提供者から提示されるサービス改善の提案書であり,SLMとはサービスレベルを維持管理するための技術的な手段を提供する活動である。
イ SLAとはサービス提供者とサービス利用者との間で取り決めたサービスレベルの合意書であり,SLMとはITサービスの品質を維持し,向上させるための活動である。
ウ SLAにはサービスレベルの達成度合いを測定し,問題を発見する活動が規定され,SLMには問題解決のための技術的な手段が規定される。
エ SLAの狙いはサービスレベルのさらなる向上を図ることにあり,SLMの狙いはサービスの内容,要求水準などの共通認識を得ることにある。
正解 イ
SLAはサービスレベル合意(Service Level Agreement)の略で,サービスの提供者と利用者の間で取り交わすサービスレベルの合意書です。また,SLMはサービスレベル管理(Service Level Management)の略で,SLAで取り交わしたサービスレベルを維持管理するための管理プロセスです。
他の選択肢も紛らわしいものが多いですが,間違わないように注意しましょう。
経理部では新たな財務会計パッケージを使用することになり,このパッケージを搭載した新サーバがベンダから納品された。サーバの運用管理は情報システム部が行うことになった。利用者部門である経理部と,運用部門である情報システム部の間で,サービスレベルの観点で合意すべき事項に関する記述a〜dのうち,適切なものだけをすべて挙げたものはどれか。(IP_H23春_問38)
a 財務会計パッケージを利用可能な時間帯
b 新サーバ購入費用の情報システム部との負担割合
c 新サーバをベンダから受け入れる際のテスト項目
d データのバックアップの取得範囲と頻度
ア a
イ a,b
ウ a,d
エ c,d
正解 ウ
この問題もSLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意)に関する問題です。
サービスレベルの観点で記述a〜dについて考えていくと,
aのサービスの提供時間帯は,代表的なサービスレベルの項目です。これは取り決めておかないと,昨日は9時〜19時だけど今日は10時〜16時だったので,財務会計パッケージが使えなかったという困った事態になってしまいます。
bの購入費用の負担割合は,決めておかないと問題だとは思いますが(^^;,運用管理のサービスレベルとは関係ありませんね。
cの受入れテストの項目は,システムの移行時の話なので,運用管理のサービスレベルとは関係ありません。
dのバックアップの取得範囲と頻度は,これも取り決めておかないと,「バックアップ?なにそれ美味しいの?(σ‐ ̄) ホジホジ」と言われかねません。
ということで,aとdの記述が適切です。
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