費用の種類
固定費 / 変動費 / 固定費と変動費の計算例
費用の種類
固定費 / 変動費 / 固定費と変動費の計算例
固定費は売上に関係なく固定で発生する費用
変動費は売上に応じて変動する費用
販売価格が12万円の製品を製造するのに,表のような案Aと案Bがある。販売数量によって,どちらの案が有利かが決まる。案Aと案Bにおいて,有利さが逆転する月間販売数量(有利さがちょうど同じになる月間販売数量)は何個か。(AD_H18春_問66改)
ア 400
イ 500
ウ 600
エ 700
正解 イ
選択肢のアから順に案Aと案Bがどちらが有利なのかを検証していきます。今回の問題では,販売価格はどちらも同じなので,費用のみを計算すればOKです。
400個の場合
案A:1,000万+7万×400個=3,800万
案B:2,000万+5万×400個=4,000万
(※費用の少ない案Aが有利)
500個の場合
案A:1,000万+7万×500個=4,500万
案B:2,000万+5万×500個=4,500万
(※どちらも同じ費用で有利不利はない)
600個の場合
案A:1,000万+7万×600個=5,200万
案B:2,000万+5万×600個=5,000万
(※費用の少ない案Bが有利)
ということで500個を境に有利不利が逆転しますね。
単価200円の商品を5万個販売したところ,300万円の利益を得た。固定費が300万円のとき,商品1個当たりの変動費は何円か。(IP_H23秋_問6)
ア 60
イ 80
ウ 100
エ 140
正解 イ
まず,変動費の総額を計算します。
200円の商品を5万個販売したということは,売上高は
200円×5万=1,000万円 になります。
売上高から利益を引いた金額が費用の総額になるので,費用の総額は
1,000万円−300万円=700万円 です。
700万円の内,固定費が300万円ということは,残りは全て変動費なので,
700万円−300万円=400万円 となります。
変動費の総額が400万円ということが分かったので,今度は商品1個当りの変動費を求めます。
このときの変動費は商品を5万個販売したときの変動費ですから商品1個当たりの変動費は,
400万円÷5万円=80円 となります。
(問題1についても言えることですが)これといった解き方はありませんが,固定費と変動費の意味が分かっていれば計算できるはずです。
ただし,少し慣れが必要かもしれませんね(^^;
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